2024年1月から始まる新NISA制度は、多くの投資家の間で話題となっています。この制度を利用することで、どのような個別株に投資できるのでしょうか?また、どのような個別株を選ぶべきなのでしょうか?
今回は、新NISAで投資可能な個別株の一覧と、それら銘柄の選定方法について詳しく解説します。また、個別株の分析方法や購入方法についても触れ、投資家が新NISAを最大限に活用するための戦略について解説します。
この記事を読むことで、新NISAの対象銘柄の理解を深め、自身の投資戦略を練るための知識が得られるようになります。投資の初心者から経験者まで、新NISAを活用する上で役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
新NISAとは?
2024年から開始される新NISAは、投資家の長期的な資産形成を支援するために設計された日本版個人向け少額投資非課税制度です。
新NISAの概要から、制度の特徴などについて詳しく解説します。
新NISAの概要
新NISAは、2024年から始まる新しい日本版個人向け少額投資非課税制度です。この制度は、より長期的な資産形成を目指す投資家に対応するため改革が行われました。
具体的には、成長投資枠とつみたて投資枠の2種類の投資枠が誕生します。また非課税期間は無期限となり、より長期的な運用が可能となります。
この新制度は、投資家が長期間にわたって安心して資産を増やすことができるように設計されています。
新NISAの対象商品
新NISAでは、より多様な投資対象商品が提供されます。具体的には、次の通りです。
成長投資枠
- 上場株式
- 投資信託
- ETF(上場投資信託)
- REIT(不動産投資信託)
つみたて投資枠
- 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
成長投資枠では、上場株式や投資信託などが対象となります。また、つみたて投資枠では、長期の積立・分散投資に適した投資信託が中心です。
ただし、整理銘柄や監理銘柄、特定の高リスクな投資信託は対象外となっています。
投資家は自分のリスク許容度や投資目的に合わせ、柔軟に投資対象商品を選ぶことができます。
新NISAの非課税期間と非課税枠
新NISAでは長期的な資産形成をサポートするため、非課税期間が無期限となりました。また、非課税枠が大幅に拡大されています。
具体的には、成長投資枠の年間投資枠は240万円、つみたて投資枠の年間投資枠は120万円となっています。
また、非課税保有限度額は最大1800万円となります。そして、新NISAで保有する資産を売却した場合、その分の非課税枠は翌年以降に再利用することができます。
これにより、投資家はより大きな資産を非課税で運用できるようになり、長期的な資産形成を目指すことができるようになります。
新NISAのメリット・デメリット
新NISAには、多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。
まず、新NISAのメリットは次の通りです。
新NISAのメリット
- 非課税期間の無期限化により、長期的な資産形成が可能
- 年間投資枠の拡大により、より多額の投資が非課税で運用できる
- 多様な投資対象により、選択肢が増えた
一方、新NISAのデメリットは次の通りです。
新NISAのデメリット
- 整理銘柄や監理銘柄など、ハイリスクな商品には投資できない
- 旧NISAから新NISAへのロールオーバーは不可能
新NISAは、長期的な資産形成を目指す投資家にとって非常に有効な制度ですが、利用する際は投資リスクについても十分に理解し、慎重な判断が求められます。
銘柄の分析方法

投資の世界では、個別株を選ぶ際に様々な分析方法が用いられます。
ここでは銘柄分析で定番となる、財務分析、チャート分析、ニュース分析の三つの方法について解説します。
財務分析
財務分析とは、企業の財務諸表を用いて分析する方法です。財務諸表とは、企業の経営活動や財政状態を示す書類です。
主な財務諸表には、以下のようなものがあります。
貸借対照表(B/S)
企業の資産、負債、純資産がわかる
損益計算書(P/L)
企業の収益、費用、利益がわかる
キャッシュフロー計算書(C/F)
企業の現金の流れがわかる
これらの財務諸表を用いることによって、以下の指標を計算することができます。
- 自己資本比率:企業の財務の安定性
- 負債資本比率:企業の負債依存度
- 売上高成長率:事業の成長速度
- 利益率:収益性の高さ
これらの指標を分析することで、企業の財務状況や将来性を判断することができます。
例えば自己資本比率が高い企業は、財政的に安定しているため、倒産の心配がありません。また、売上高成長率が高い企業は、事業が拡大していると言えます。
財務分析は、投資の判断を行う上で最も重要な分析方法の一つです。
チャート分析
チャート分析は、過去の株価動向をグラフ化し、将来の株価を予測する方法です。
株価は過去と同じことを繰り返すことがあり、これらのパターンを分析することで、将来の株価動向のヒントを得ることができます。
チャート分析には、
移動平均線
一定期間の株価(通常は終値)の平均を結んだもの
サポートライン
株価の下限サポートを示す
レジスタンスライン
株価の上限抵抗を示す
などの指標を用いることが一般的です。
チャート分析は、株価のトレンドや転換点を把握するのに役立ちます。
ニュース分析
ニュースでは、企業や市場に関する最新の情報を基に、企業の将来性について予想します。
企業の業績に影響を与えるような重要な出来事や政策、経済動向などは、株価に大きな影響を及ぼすことがあります。
株価に影響を与える重大な発表には、
- 企業の決算発表
- 新製品の発表
- M&A
- 政策変更
- 経済指標
- 市場動向
などがあります。
ニュース分析は、企業や市場の最新の動向を把握するために不可欠となります。
銘柄の選定方法

個別株投資を行う際、目的や投資戦略に応じて選ぶ銘柄はそれぞれ異なります。
今回は、「値上がり益重視派」と「配当重視派」の2つの銘柄選定方法について解説します。
値上がり益重視派
値上がり益を狙う銘柄の選定方法では、以下のポイントに注目します。
- 成長性が高い企業
- 新規事業に注力している企業
- 株価が割安な企業
成長性が高い企業とは、将来の業績拡大が期待できる銘柄です。例えば、新しい市場を開拓している企業や、革新的な技術を持つ企業などが考えられます。
新規事業に注力している企業は、将来の収益源が拡大する可能性がある銘柄です。
株価が割安な企業は、多くの投資家に注目されたとき、値上がり益を期待することができます。
株価は企業の業績だけでなく、市場心理や経済情勢など様々な要因に左右されます。そのため、投資する際には、しっかりとリスクを把握した上で、慎重に判断する必要があります。
配当重視派
配当重視派は、株式からの配当金による定期的な収入を目指します。
配当金を狙う銘柄の選定方法では、以下のポイントに注目します。
- 配当利回りが高い企業
- 安定した業績の企業
- 長期にわたって増配を続けている企業
配当利回りとは、株価に対する配当金の割合です。配当利回りが高い企業ほど、投資に対してより多くの配当金を得ることができます。
業績が安定した企業の場合、継続して利益を確保しているため、将来にわたって配当金を支払う可能性が高いと言えます。
長期にわたって増配を続けている企業は、将来的に配当金が多くなることが期待できます。
配当金は企業の業績によって変動する可能性があります。そのため、投資する際には、企業の財務状況や将来性をしっかりと確認することが大切です。
新NISAで個別株投資を始めるメリット
新NISAは、多くの投資家にメリットを提供します。
ここでは、新NISAを活用して個別株投資を始める際の主なメリットについてご紹介します。
長期投資で非課税のメリットを享受できる
新NISAを利用する最大のメリットは、長期投資による非課税メリットがあることです。
新NISAは無期限の非課税期間を設けており、長期にわたって投資に対する税制上の優遇を受けることができます。そのため、長期的な資産形成が可能となります。
特に、個別株においては価格上昇によるキャピタルゲイン(売却益)や配当金収入が非課税扱いとなるのです。
例えば、成長が期待されるテクノロジー企業の株を購入し、数年間保有した場合、その期間中の株価上昇や配当金が非課税扱いになります。そして長期保有により、企業の成長とともに資産価値が増加する可能性があります。
新NISAを活用することで、長期投資によって税制面でのメリットを最大限に享受することができます。
少額から投資を始められる
新NISAを利用することで、少額から個別株投資を始めることが可能です。
具体的には、小額でも購入できる投資信託やETF(上場投資信託)を利用することで、多くの個別株に分散投資することができます。
他にも、月々数万円の投資から始めて、徐々に投資額を増やすことも可能です。
新NISAを利用することで、少額から資産形成を開始できることは大きなメリットです。
新NISAで個別株投資を始めるデメリット
新NISAは多くのメリットを提供しますが、その一方で個別株投資を始める際にはいくつかのデメリットも存在します。
ここでは、特に注意すべきポイントについて解説します。
銘柄選びが重要になる
新NISAで個別株投資を行う際、銘柄選びが重要になります。
個別株は市場の変動に敏感で、企業の業績や市場環境の変化が株価に影響を与えます。もし銘柄選びを誤ってしまうと、期待したリターンを得られない可能性があります。
例えば、業績が悪化している企業や、市場の需要が減少している業界に属する個別株への投資は避けるべきです。
また、投資する前には企業の財務状況、成長戦略、業界の動向などを詳細に分析する必要があります。
新NISAを利用して個別株投資を行う場合、慎重な銘柄選択が成功へのカギとなります。
元本割れのリスクがある
新NISAの個別株投資には、元本割れのリスクが存在します。
株式市場は常に変動しており、投資した株価が購入価格を下回ることがあります。特に短期間での価格変動は予測が難しく、損失が生じる可能性があります。
例えば、経済危機や企業のスキャンダルが発生した場合、投資している株価が急落することがあります。
また、短期間での売却を考えている場合、市場のボラティリティ(価格変動の激しさ)により損失を被るリスクが高まります。
新NISAを利用した個別株投資では、元本割れのリスクがあることを理解し、リスク管理を徹底する必要があります。長期投資を心がけ、市場の変動に慌てず冷静に対応することが重要です。
新NISAで個別株投資を始める際の注意点

新NISAを利用して個別株投資を始める場合、特に初心者にとって重要な注意点があります。
これらのポイントを把握することで、より安全で効果的な投資戦略を立てることができます。
投資は自己責任で行う
株式投資は、利益が出る可能性がある一方で、損失を被るリスクも伴います。そのため、投資は自己責任で行う必要があります。
投資の世界では市場の変動や企業の業績変化など予測不能な要素が多く、元本割れのリスクが存在します。投資家は、自分の投資判断に対して責任を持つ必要があります。
例えば、特定の企業が不祥事を起こして株価が急落した場合、その企業の株を保有する投資家は損失を被る可能性があります。もしこのような場合でも、リスクは投資家自身が負うものとなります。
投資する際は、リスク管理と自己責任の原則を常に意識し、無理のない範囲で計画的な投資を心がけましょう。
初心者はまず投資信託から始めるのもよい
投資経験が少ない初心者の場合、個別株ではなく投資信託から始めてみる方法もあります。
投資信託は、複数の株式や債券に分散投資を行うため、個別株に比べてリスクが低減されます。
また、プロのファンドマネージャーが運用を行います。そのため、自分で銘柄選定や市場分析を行う必要がなく、投資に関する知識が少ない初心者に適した方法です。
例えば投資信託には、世界の主要な株式に投資するグローバル株式ファンドや、国内外の債券を組み入れたバランス型ファンドなど、複数の株式や債券に分散投資を行います。これらのファンドは、市場全体の動きに沿って運用されるため、特定の銘柄に依存するリスクがありません。
投資信託を通じて市場の動きや投資の基本を学びつつ、徐々に個別株の投資にチャレンジしてみるのが良いでしょう。
おすすめの個別株一覧

個別株投資における銘柄の選定には、投資の成果に大きな影響を与えます。
銘柄の選定には市場の動向、企業の業績、将来性など、多くの要因を考慮する必要があります。
そこで、値上がりや高配当が期待できるおすすめの個別株一覧について順番にご紹介します。
三菱UFJ(8306)
三菱UFJは、日本最大手の金融機関であり、安定した経営基盤と成長性を秘めた銘柄です。
銀行業は経済のインフラを支える重要な役割を担っており、特に大手銀行は安定した顧客基盤を持ちます。さらに、三菱UFJは国内外での多角的なビジネス展開を進めており、今後の成長が期待できます。
最近では、アジア地域を中心に海外事業の展開や、デジタル技術を活用した新しい金融サービスを提供しています。
三菱UFJは、その規模と多角的な事業戦略によって成長が期待できる銘柄です。
NTT(9432)
NTTは、情報通信技術(ICT)の分野で国内外に広がる事業を展開しており、今後の成長が見込まれる銘柄です。
通信業界は、インターネットの普及やデジタル化の進展に伴い、市場の拡大が期待されます。NTTは、通信サービスのみならず、データセンターやクラウドサービスなど、成長が見込まれる分野にも進出しています。
最近では、5Gの展開や、新しい通信技術の研究開発を行っています。また、クラウドサービスやセキュリティサービスの強化を行っています。
NTTは技術革新によって、将来的な成長が期待できる銘柄です。
花王(4452)
花王は、安定した配当が期待できる大手日用品メーカーです。
この企業の魅力は、洗剤や化粧品などの日用品を扱っているため、経済状況に左右されにくいビジネスモデルである点です。そのため、毎年安定した収益を生み出しています。
また、花王は継続的に配当を支払っており、配当利回りも魅力的です。
花王は安定した収益基盤と配当実績から、高配当を狙う投資家にはおすすめの銘柄です。
SPK(7466)
SPKは、医薬品や化粧品の卸売業を行う企業です。
医薬品業界は需要が安定しており、経済の波に左右されにくい特性を持っています。さらに、人口の高齢化に伴い、医薬品の需要は今後も増加することが予想されます。
SPKはこの業界で強固な地位を築いており、また連続して配当を行っています。
SPKは医薬品業界でさらなる成長が見込まれる銘柄で、高配当を狙う投資家に適した銘柄です。
JT(2914)
JTはたばこや関連製品の大手メーカーであり、国内外で安定した収益を上げています。業績の安定性が高く、長期にわたって配当を続けています。
JTは国内のたばこ市場をリードするとともに、食品事業など多角的にビジネスを展開しています。
また、海外市場での展開や新製品開発にも積極的で、収益源の多様化にも努めています。
JTは、安定した業績と継続的な配当政策により、高配当を望む投資家に適した銘柄です。
新NISAで個別株を買う方法
新NISAを利用して個別株を購入するためには、まず新NISA専用の口座を開設する必要があります。
口座を開設した後は、証券会社のウェブサイトやアプリから個別株の取引が行えるようになります。
以下では、新NISA口座の開設から取引までの流れについて解説します。
新NISA口座の開設
新NISAで個別株の取引を行うためには、まず新NISA口座を開設する必要があります。
新NISA口座は、証券会社で開設することができます。口座開設の手続きには、本人確認のための運転免許証やマイナンバーカードなどが必要になります。
新NISAの口座開設の手続きは、インターネットや窓口で行うことができます。例えばインターネットで手続きを行う場合は、証券会社のホームページにアクセスし、口座開設申し込みフォームに必要事項を入力します。
口座開設が完了すると、証券会社から口座開設通知書が届きます。
取引の流れ
新NISAの口座が開設されると、個別株の取引きが行えます。新NISA口座で個別株を購入する流れは、以下の通りです。
手順1.証券会社の取引アプリにログインする
↓
手順2.購入したい銘柄と数量を入力する
↓
手順3.注文方法を選択する
↓
手順4.注文を確定する
注文方法には、指値注文と成行注文の2種類があります。指値注文は、希望する価格で注文する方法です。成行注文は、現在の市場価格で注文する方法です。
注文が確定すると、証券会社が売買を執行します。取引が成立して約定すると、個別株の売買は完了になります。
新NISAの個別株投資についてよくある質問

最後に、新NISAの個別株投資についてよくある質問をまとめました。
Q.新NISA制度ではどのような個別株が対象となりますか?
新NISA制度では、日本の証券取引所に上場している株式が対象となります。これには大手企業の株式だけでなく、中小企業の株式も含まれます。
注意点として、整理銘柄や監理銘柄などは新NISAで取引できません。
Q.新NISA口座での個別株投資のメリットは何ですか?
新NISA口座を利用する最大のメリットは、売却益(キャピタルゲイン)や配当金が非課税になる点です。
これにより、長期的な資産形成を目指す投資家にとって税負担が軽減され、より多くの利益を得ることが可能になります。
Q.初心者が新NISA制度を利用する際の注意点は何ですか?
初心者が新NISA制度を利用する際には、リスク管理が重要です。
個別株は価格変動が大きいため、投資する企業の財務状況や業績、市場の動向をよく理解することが必要です。
また、分散投資でリスクを抑えることも重要になります。初心者の方は、最初から分散投資された投資信託がおすすめです。
新NISAで選べる個別株一覧と対象銘柄についてのまとめ
新NISAで取引ができる個別株の対象銘柄は、上場株式となっています。ただし、整理銘柄や監理銘柄などは対象外です。
新NISAで個別株の選定方法には、値上がり銘柄を狙う方法と配当金を狙う方法などがあります。
新NISAの個別株一覧には、三菱UFJや花王などがおすすめです。