新NISAが始まり、多くの投資家が注目しています。特に、新NISAの非課税枠1800万円を活用して、運用益を最大限にする方法に注目が集まっています。
今回は非課税枠をフルに利用した場合、10年後の運用益はどのような結果になるのか、シミュレーションでご紹介します。さらに、どのような商品を選べば1800万円を効果的に使い切れるのか、またそのための投資方法についても掘り下げて解説します。
この記事を読めば、新NISAの非課税枠を使い切るための最適な商品選びや投資方法が理解できます。また、投資から10年の間に資産を着実に増やし、安定した資産運用の方法について学ぶことができますので、最後までご覧ください。
新NISAとは?

新NISAは、2024年からスタートする新しい少額投資非課税制度です。
この制度は旧NISA制度を拡充し、投資枠や非課税期間の大幅な拡大、制度の恒久化など、より投資がやりやすい制度になっています。
新NISAの概要とメリット
新NISAは、2024年からスタートする新しい少額投資非課税制度です。
この制度は、投資で得た利益に対して税金がかからないため、効率的に資産を増やすことができます。特に長期間にわたる資産運用において、税金の影響は大きいため、非常に魅力的な制度となっています。
例えば、新NISAを利用して個別株に投資した場合、売却益や配当金に対して税金はかかりません。さらに、投資で得た利益を再投資すれば、複利の力で雪だるま式に資産が増えていきます。
新NISAは非課税になるという利点を活かして、長期的な資産形成を目指す投資家にとって、有効な制度となります。
新NISAの制度内容
新NISAには2つの投資枠があり、それぞれに特徴があります。
成長投資枠では年間投資枠240万円、つみたて投資枠では年間投資枠120万円までの投資が可能です。また、非課税保有限度額は両枠合わせて最大1800万円となっています。
投資対象商品も異なり、成長投資枠では、個別株や投資信託などが投資対象となっています。一方つみたて投資枠では、長期の積立投資に適した投資信託が対象となります。
これらの違いを理解し、自分の投資スタイルに合った投資枠を選択することが重要です。
旧NISAと新NISAの違い
旧NISAと新NISAは、主に年間投資枠と非課税期間において大きな違いがあります。
旧NISA | 新NISA | |
---|---|---|
年間投資枠 | 一般NISA:120万円 つみたてNISA:40万円 | 成長投資枠:240万円 つみたて投資枠:120万円 |
非課税保有限度額 | 一般NISA:最大600万円 つみたてNISA:最大800万円 | 成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて最大1800万円(うち、成長投資枠は1200万円まで) |
非課税期間 | 一般NISA:5年 つみたてNISA:20年 | 無期限 |
売却分の非課税枠 | 再利用不可 | 翌年以降、再利用可能 |
旧NISAは年間で最大120万円までの投資枠に対し、新NISAでは年間最大360万円の投資枠となっています。また、旧NISAの非課税期間は最長20年ですが、新NISAでは無期限の運用が可能です。
新NISAは、旧NISAよりも投資枠が大きく、非課税期間も無期限となるため、長期的な資産形成を行う投資家にとって非常に魅力的な制度と言えます。
新NISAで非課税枠1800万円を投資!10年後の運用益をシミュレーション

新NISAの非課税枠1800万円に投資をした場合、10年後の資産額と運用益はどのくらいになっているのでしょうか?
そこで、新NISAの非課税枠1800万円に投資をしたときの運用シミュレーションを行い、資産額と運用益を試算していきます。
1800万円を5年で使い切る場合の運用シミュレーション
新NISAを最大限利用して、1800万円を5年間で全額投資する場合の10年後の運用シミュレーションを考えてみましょう。
まず、運用条件は次の通りです。
運用条件
年間投資額:360万円
投資期間:10年間
投資商品:個別株と投資信託
運用利回り:年率5%
この条件で投資を行い、最初の5年間は毎年360万円を投資します。すると、10年後の資産はこのようになります。

単位:万円
投資期間 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 | 9年目 | 10年目 |
投資金額(元本) | 360 | 720 | 1080 | 1440 | 1800 | 1800 | 1800 | 1800 | 1800 | 1800 |
運用益 | 18 | 55 | 112 | 190 | 290 | 395 | 505 | 620 | 741 | 868 |
資産額 | 378 | 775 | 1192 | 1630 | 2090 | 2195 | 2305 | 2420 | 2541 | 2668 |
新NISAでは、成長投資枠とつみたて投資枠の合計で年間360万円まで投資することが可能です。これを5年間続けることで、投資額は1800万円になります。
年間平均5%のリターンを想定すると、10年後の運用益は868万円となり、資産額は2668万円に達する可能性があります。
5年で1800万円を使い切った場合、短期間で大きな資産形成ができ、また複利の効果を最大限に活用することができます。
1800万円を10年で使い切る場合の運用シミュレーション
次に、1800万円を10年間で均等に投資する場合の運用シミュレーションです。
まず、運用条件は次の通りです。
運用条件
年間投資額:180万円
投資期間:10年間
投資商品:個別株と投資信託
運用利回り:年率5%
この条件で投資を行い、毎年180万円を投資します。すると、10年後の資産はこのようになります。

単位:万円
投資期間 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 | 9年目 | 10年目 |
投資金額(元本) | 180 | 360 | 540 | 720 | 900 | 1080 | 1260 | 1440 | 1620 | 1800 |
運用益 | 9 | 27 | 56 | 95 | 144 | 206 | 279 | 365 | 464 | 577 |
資産額 | 189 | 387 | 596 | 815 | 1044 | 1286 | 1539 | 1805 | 2084 | 2377 |
年間180万円を10年間コンスタントに投資することで、リスクを分散しながら長期的な資産形成を図ることができます。
年間平均5%のリターンで計算すると、10年後の運用益は577万円となり、資産額は2377万円になります。
10年間で1800万円を使い切る戦略は、安定した資産形成を目指す場合に適しています。
1800万円を15年で使い切る場合の運用シミュレーション
最後に、1800万円を15年間で使い切る場合の運用シミュレーションを見てみましょう。
まず、運用条件は次の通りです。
運用条件
年間投資額:120万円
投資期間:10年間
投資商品:個別株と投資信託
運用利回り:年率5%
この条件では、15年かけて1800万円を投資します。そのため、年間の投資金額は120万円になります。
すると、10年後の資産はこのようになります。

単位:万円
投資期間 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 | 9年目 | 10年目 |
投資金額(元本) | 120 | 240 | 360 | 480 | 600 | 720 | 840 | 960 | 1080 | 1200 |
運用益 | 6 | 18 | 37 | 63 | 96 | 137 | 186 | 243 | 309 | 385 |
資産額 | 126 | 258 | 397 | 543 | 696 | 857 | 1026 | 1203 | 1389 | 1585 |
年間平均5%のリターンを想定すると、10年後の運用益は385万円となり、資産額は1585万円に達する可能性があります。
この戦略では、より長期間にわたってリスクを分散し、安定した資産形成を図ることが可能です。年間の投資額を抑えることで、市場がパニックに陥っても柔軟に対応しやすくなります。
以上のシミュレーションから、新NISAの非課税枠を使い切るタイミングは、投資家の目標やリスク許容度によって異なります。
自身の投資計画に合わせて、最適な投資期間を選びましょう。
新NISAの非課税枠1800万円を使い切るための商品選び

新NISA制度の非課税枠1800万円を効果的に活用するための商品選びでは、個別株と投資信託がおすすめです。
成長性の高い企業に投資をする個別株は大きなリターンを目指すことができ、市場全体に分散投資する投資信託は安定した資産形成を目指せます。
また、商品選びの注意ポイントもありますので、詳しく解説します。
おすすめの商品:個別株
新NISA制度では、非課税枠が最大1800万円まで拡大されています。この枠を最大限活用するために、個別株への投資がおすすめです。
個別株は、成長性が高い企業に投資をすることで、大きなリターンを得ることができます。また、新NISAでは非課税枠内での売却益や配当金に対して税金がかからないため、通常の課税口座と比べて効果的に資産を増やすことができます。
成長性が高い企業には、例えばテクノロジーセクターやヘルスケア関連の株など、将来性が高いと見込まれる企業などがあります。また、安定した配当金を提供する企業に投資をすることで、定期的な収益を上げることができます。
非課税枠を最大限に活用し、リターンを最大化するためには、成長性と収益性のバランスを考えた個別株への投資はおすすめです。
おすすめの商品:投資信託
投資信託は、多くの銘柄に分散投資をしているため、リスクを抑えつつ安定した資産形成を目指すことができます。また、投資信託は専門家によって運用されるため、市場の変動に対応した運用が期待できます。
多くの銘柄に分散投資をする投資信託には、インデックス型投資信託などがあり、例えば日経225やS&P500などの指数に連動するファンドなどがあります。
リスクを分散し、安定的な運用を目指すためには、市場全体に投資する投資信託がおすすめです。
新NISAの非課税枠を最大限活用するためには、個別株と投資信託をバランスよく組み合わせることが重要です。
個別株で高リターンを狙いつつ、投資信託でリスクを分散させることで、長期的な資産形成を目指します。
また、個別株の選択には、市場動向、経済環境、個別企業の業績など、多角的な分析が必要になります。
商品選びのポイント
新NISAの非課税枠をフルに活用するためには、以下のポイントに注意して商品を選ぶことが重要です。
リスクとリターンのバランスを考慮
個別株は高リターンが狙えますが、リスクも高くなります。
一方、投資信託はリスクを分散させ、安定したリターンを目指すことができます。
自分の投資スタイルに合わせる
積極的にリスクを取るのか、安定性を重視するかによって、商品選びは大きく異なります。
積極的にリスクを取るなら、ポートフォリオは個別株の割合が高くなります。一方、安定性を重視するなら、ポートフォリオは投資信託の割合が高くなります。
市場の動向を考慮する
経済状況や業界のトレンドを常にチェックすることが、投資で成功するカギになります。
コストと手数料をチェック
投資信託の手数料や運用コストは、長期的なリターンに影響を与えます。そのため、低コストな商品を選ぶことが望ましいです。
新NISAの非課税枠を最大限に利用するためには、市場の理解、リスク管理、そして自分自身の投資スタイルに合った商品選びが重要になります。
新NISAの非課税枠1800万円を使い切るためにやるべきこと
新NISAの非課税枠1800万円を使い切るためにやるべきことは、
というステップを踏むことが重要です。
それでは、それぞれの項目について解説します。
投資の目的と目標を決める
1800万円の非課税枠を有効活用するためには、まず投資の目的と目標を設定することが重要です。この二つが定まっていなければ、適切な商品選びや投資の判断ができません。
投資の目的には、「老後の資産形成、子供の教育資金、マイホーム購入資金」などが挙げられます。
一方、投資目標には、「10年後に3000万円の資産形成、5年後に1000万円の資金準備」などが挙げられます。
それぞれの投資目的と目標を、しっかりと決めておきましょう。
投資配分を決める
目標達成のために、成長投資枠とつみたて投資枠の資産配分をそれぞれどのようにするのかを決めておきます。
成長投資枠では、リスクとリターンの高い個別株に投資を行います。一方、つみたて投資枠では、安定性の高い投資信託に投資を行います。
資産配分は、リスク許容度や投資期間に応じて、配分を調整します。例えば、
リスク許容度が高い場合
成長投資枠70%、つみたて投資枠30%
リスク許容度が普通の場合
成長投資枠50%、つみたて投資枠50%
リスク許容度が低い場合
成長投資枠30%、つみたて投資枠70%
というように、リスク許容度が高い場合は成長投資枠での資産配分を高めます。一方、リスク許容度が低い場合はつみたて投資枠での資産配分を高めます。
定期的に見直す
市場環境や資産状況に合わせて、定期的に投資戦略を見直します。
半年に1回程度、投資戦略を見直して目標達成状況を確認し、必要に応じてリバランスを行いましょう。
新NISAで投資を始める方法

新NISAを利用して投資を始めるためには、証券会社で新NISA口座を開設するなど、いくつかのステップがあります。
そこで、新NISAで投資を始めるステップについて解説します。
口座開設の手順
新NISAを始めるためには、まず証券会社に新NISA口座を開設することから始まります。
口座開設は、オンラインまたは証券会社の店舗で行うことができます。
オンラインで口座開設する場合、必要な個人情報を入力し、身分証明書などの提出が必要になります。また証券会社によっては、郵送での書類提出が求められることもあります。
投資計画の立案
投資の目的と期間を明確にし、それに基づいて投資計画を立てます。
投資にはリスクが伴います。自分がどれだけのリスクを取れるか、どのような目的で投資を行うかを理解することが、重要です。そのため、自分の投資目的とリスク許容度を明確にし、それに合わせた商品を選ぶことが大切です。
投資商品の選定
新NISA口座を開設し、投資計画を立てた後は商品を選びます。
投資商品には、個別株、投資信託、ETF、REITなど多種多様なものがあり、それぞれリスクとリターンの特徴が異なります。
例えば、個別株などは高いリターンを目指すことができますが、リスクも高くなります。一方、インデックスファンドやバランス型の投資信託などは、安定した資産形成を目指すことができます。
投資商品を選ぶ際には、それぞれの商品のリスクとリターンの特性を理解し、自分の投資計画に合ったものを選ぶことが大切です。
新NISAを始めるためには口座開設が必要
新NISAでの投資をスタートさせるためには、まず証券会社や銀行などの金融機関で新NISA口座を開設する必要があります。
また新NISA口座が開設できる金融機関には、大手証券会社、ネット証券、銀行などがあります。
そこで、新NISAの口座開設の手順についてや、口座が開設できる金融機関などについてご紹介します。
新NISA口座開設の手順
新NISAで投資を始めるためには、まず金融機関で新NISA口座を開設する必要があります。口座開設の手順は、以下の通りです。
新NISA口座は、証券会社、大手銀行、信託銀行など、金融庁の認可を受けた金融機関で開設することができます。
各金融機関によって、取扱商品や手数料などが異なるため、比較検討した上で自分に合った金融機関を選びましょう。
口座開設には、運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書が必要になります。
また、各金融機関によって必要書類が異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
必要書類をそろえたら、金融機関の店頭またはインターネットで、口座開設申し込みを行います。
店頭で申し込む場合は、窓口で申し込み書類を記入した後に必要書類を提出します。
インターネットで申し込む場合は、金融機関のホームページから申し込みを行い、本人確認書類をネット上から送信します。
書類提出後は、審査が行われます。審査を経て、問題がなければ口座開設が完了します。
口座開設が完了すると、新NISAで投資を行うための取引パスワードなどが送付されます。大切に保管しましょう。
以上の手順を踏まえることで、新NISA口座が開設されます。
新NISA口座が開設できる金融機関
新NISA口座は、以下のような金融機関で開設できます。
ネット証券 | ・SBI証券 ・楽天証券 ・松井証券など |
大手証券 | ・野村證券 ・大和証券 ・SMBC日興証券など |
銀行 | ・三菱UFJ銀行 ・みずほ銀行 ・りそな銀行など |
信託銀行 | ・三菱UFJ信託銀行 ・みずほ信託銀行 ・りそな信託銀行など |
郵便局 | ・ゆうちょ銀行 |
金融機関によって取り扱い商品や手数料などが異なるため、よく比較検討した上で自分に合った金融機関を選ぶことが重要です。例えば、個別株の取引は証券会社しか扱っていません。
また新NISA口座は、1人1口座しか開設することができません。慎重に選びましょう。
新NISAの非課税枠1800万円に投資したときについてよくある質問

最後に、新NISAの非課税枠1800万円に投資したときについてよくある質問をまとめました。
Q.新NISAでは、1800万円の投資が可能ですが、これは一度に全額投資する必要がありますか?
新NISAでは、非課税保有限度額1800万円まで投資することができますが、一度に全額を投資する必要はありません。年間の投資枠内で、計画的に投資を行うことができます。
例えば、毎年120万円の投資を行い、15年間かけて1800万円に到達することもできます。
Q.新NISAでの投資はどのようなリスクがありますか?
新NISAでは個別株や投資信託などに投資することができますが、これらの商品は市場の変動によって価値が上下するため、元本割れのリスクが存在します。
そのため、投資先の選定や分散投資によってリスクを管理することが重要です。
Q.10年後に新NISAの投資を解約する場合、税金はかかりますか?
新NISAは、非課税期間は無期限となっています。そのため、10年後に新NISAを解約して資産を売却した場合でも、税金が発生することはありません。
非課税枠1800万円を活用した10年後の運用シミュレーションについてのまとめ
新NISAの非課税枠1800万円を5年で使い切った場合、短期間で大きな資産形成が可能であり、複利の効果を最大限に活用することができます。
非課税枠1800万円を10年間均等に投資する戦略は、リスク分散と安定した資産形成に適しています。
非課税枠1800万円を15年間で投資する戦略は、より長期間にわたるリスク分散と安定した資産形成につながり、市場の変動に対して柔軟に対応しやすくなります。